カテゴリー別記事一覧: EVENT
催事の様子についてはFacebookに掲載のとおりですが、ここに至るまでの背景などについて少しでも多くの皆さんにご覧いただきければと願い掲載します。
なお掲載に当たりましては、JICA長野県OB会(小林会長)、南牧村(産業建設課 主幹 菊池さん)に監修いただきました。
1.JICAによるODA
JICA「草の根技術協力事業」から「日本NGO連携無償資金協力事業」により、環境に配慮した安全な野菜栽培の技術普及と農産物の流通改善を図るため、公益社団法人国際農業者交流協会(JAEC)が対象地域であり高原野菜の産地であるフィリピンのベンゲット州の若手農業者を技能実習生として日本に招き、高原野菜の産地として有名な長野県八ヶ岳地域の農家で技術と知識を習得し、地域の農業発展に貢献してもらうことを目的に技能実習生受入事業が開始されました。
2.政府公認、自治体、受入農家も現地赴いて支える技能実習
フィリピン農民の技術向上を図るため、高原地帯のベンゲット州から技能実習生の受入を開始。
同州との協力により選考と派遣前講習を実施し、技能実習生の配属地はやはり高原野菜の産地である長野県の八ヶ岳地域に限定しています。
一方の南牧村でも、技能実習生の受け入れの縁からフィリピンのベンゲット州ラ・トリニダット町と姉妹都市提携を行う中で、相互の人材交流を行っています。
そして技能実習生の受入については、受入農家で構成するNPO八ヶ岳環境保全型農業国際研修協会(会長:菊池辰夫さん=後述のイチゴ農家)を中心に実施しており、受入と共にフィリピンへも赴いて現地での技術指導も行っています。
3.JICA長野県OB会の支援
OB会長の小林恭介さんが、2020年8月の技能実習生の落雷事故を契機に働く彼らの姿を追うようになり、仕事柄、高原野菜の産地である川上村や南牧村を巡る中でイチゴ農家の菊池辰夫さんと知り合いました。そして一番驚いたことは技能実習生が菊池さんを「お父さん、お父さん」と呼び菊池さんも「うちの子たち」と話している姿を目の当たりにし、「実習生のためのイベント」を呼び掛け、2022年12月に第1回の「八ヶ岳ワールドもちつき祭」が開催され、今回が2回目の開催となりました。
※「絵に描いたもち」ならず「絵に描いたようなセオリー通りの技能実習」を実践
令和5年11月30日、技能実習制度及び特定技能制度の在り方に関する有識者会議において、令和4年12月から16回にわたり開催された有識者会議での議論を踏まえた最終報告書が、法務大臣に提出されました。
厳しい職場環境に置かれた技能実習生の失踪や人権侵害など、とかく技能実習制度にはネガティブなイメージが先行しがちですが、大多数の技能実習に関わる皆さんは法令等を遵守し適正に監理運営を行っておられます。
そして、今回ご紹介するこのような素晴らしい取組みが私たちの身近にあることを少しでも知っていただき、国際交流、多文化共生理解の一助となることを願ってやみません。
以下の動画もぜひご覧ください
【フィリピン・農業】わたしと故郷と「絆」たち:長野県 / フィリピン・ベンゲット
https://www.youtube.com/watch?v=zUfILav-030
JICA長野県OB会facebookに関係者の詳細が掲載されています
https://www.facebook.com/naganojocv/?locale=ja_JP
今年も長野県庁で働く国際交流員がクリスマスキャロルのイベントを開催します。
外国語と日本語で一緒に歌いませんか?クリスマスを楽しみましょう!
日 時:2023年12月16日(土)13:00~14:30
場 所:ながの東急百貨店前広場
内 容:13:00~クリスマスキャロル公演①
13:30 休 憩(アクティビティ)
14:00~クリスマスキャロル公演②
14:30 終 了
サンタ・プロジェクト募金活動も行います。皆さんのご協力をお願いいたします。
※先着100名に(おひとり1つ)アルクマ缶バッチプレゼント!
ながのけんインフォメーション2023年12月号
2023年11月3日(日)長野市セントラルスクゥエアで開催の
見て遊んで世界を体験「ワールドフェスタ in 長野2023」に参加しました。
三日連休の初日、絶好の行楽日和に恵まれ日中は汗ばむほどの陽気の中、特色ある14団体のブース出展と趣向を凝らした様々なステージ発表が行われ、ご来場の大勢の皆さんが国際交流を楽しまれました。事務局をはじめご協力頂いた多くの関係の皆さんに改め感謝申し上げます。
(公財)国際化協会ブースの3大ニュースです。
1.信州大学教育学部付属長野中学校「地球人の会」参加
「地球人の会」は、3学年約200名による総合的な学習の時間で、各々が興味・関心に合わせて
分かれた29チームの一つで、「長野に住む外国の方々が少しでも住みやすく感じるよう日本人と
外国人の距離を縮めたい」という願いから結成され、自ら調べた外国籍児童の就学支援「サンタ・
プロジェクト」に関心を持ち、3日の午前中に同校で開催のPTAバザーでの募金を行い、午後
からは当協会のブースにて缶バッチ制作や風船配布にご協力をいただきました。
ご参考(PTAバザーおよびワークショップちらし .pdf)
2.荻原長野市長にお越しいただきました
公務多忙の中ご挨拶の後に各ブースを回られた際、自ら缶バッチ作りを体験いただきました。
3.当協会スタッフのお子さんが抽選ゲット!
スタッフのお子さんが抽選会で温泉券が当たり、更に最後のパルセイロレディースのじゃんけん
大会で勝ち抜き、サイン入りポスターをいただき大喜びでした。

2023年10月29日(日)10:00~15:00、安曇野市の穂高交流学習センターみらいで開催の「あづみの国際DAY!2023」に参加しました。
ANPIは12の展示ギャラリーの一つで、国際化協会や多文化共生相談センター、サンタ・プロジェクトの宣伝活動などを行いました。
紅葉の色づきが進む穏やかな天候に恵まれ、多くのご家族連れの皆さんにご来場いただき、お子さんからは缶バッチ制作や風船配布も好評を博しました。
多くの皆さんから募金活動や通訳ボランティアのご登録にもご協力をいただき、本当にありがとうございました。
また、多目的交流ホールでは、趣向を凝らした国際色豊かな様々なステージ発表が彩りを添え、最後は会場の皆さんと一緒にダンスで締めくくられました。

令和5年10月22日(日)、中野市コミュニティセンターで長野県、中野市、(公財)長野県国際化協会の主催による「災害多言語支援センター設置・運営訓練・外国人向け防災講座」が開催されました。
1. 9:30~ 開会、挨拶
2. 9:35~ 導入講義
→NPO法人多文化共生マネージャー全国協議会 土井代表理事から「災害多言語支援センターの機能と
役割」と題して講義いただき、災害時に外国籍の方が直面する困難(日本語が分からない、情報が得
られないなどの要支援者、言葉や文化、習慣、宗教上などの配慮が必要な要配慮者)について、
東日本大震災や熊本地震などの事例を元に説明いただきました。
3.10:00~ 災害多言語支援センター設置運営訓練
→①中野市の現地災害対策本部、②中野市の多言語支援センター、③遠隔地にある多言語支援セン
ター(長野市もんぜんぷら座にある相談センター) の3か所で、逐次発信される災害情報をZOOM
やオンライン上でリアルタイムに情報を共有する掲示板(スプレットシート)に掲示=生の災害情
報→やさしい日本語、中国語、インドネシア語、ポルトガル語に翻訳しました。
4.11:00~ 避難所巡回
→避難所に避難された外国籍の方の支援で、ZOOMや翻訳機を使いコミュニケーションを図りながら
「個人カルテ」に困り事を把握し、情報共有する仕組み作りを学びました。
5.11:50~ 振り返り
→訓練を通じての感想や課題などを確認しました。
→発信される情報も内容を詰め込み過ぎのきらいがありシンプルに伝えることの重要性や、国籍を問
わず避難所での聞き取りはプライバシーへの配慮を念頭に、立入やアプローチにも気遣いが必要と
指摘がありました。
